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実践セミナー第2回 「自分との和解」がもたらす恵み [Bさんの場合-3]

Ⅲ.自分との和解

過去を思い出しながら心に描かれたのは、ひとりぼっちで、誰からも愛されていない子、大人のBさんからも嫌われて行き場をなくし途方にくれている子供でした。

「汚らしく惨めで暗いあの子が許せない」

と言うBさんですが、その子を嫌っている今の自分のことも責めて苦しんでいました。

ミニストリーが進む中でBさんは、あの時代を必死に生きたその子の気持ちを少しずつ理解できるようになってゆきました。

あの子にはあの選択しかなかった、

苦しくても一日一日を生きてくれたから今の私がこうして存在していられるんだ。

そのことに深く気づき過去の自分を愛し許し受け入れることができたのです。

心に広がるイメージのなかで、Bさんはその子に近づき、

「ありがとう。私の人生の中で1番辛い時代を生き抜いてくれてありがとう。

あなたがいてくれたから今の私がこうして生きていられるの。あなたが大好き」

そう話しかけました。そしてその子を抱きしめると子供の心と大人の心が初めて一つになった、そんな感覚に包まれたのです。

「記憶の癒しを体験した後に思い出す子供時代の私は、

今の自分に受け入れられてほっとしている感じに変わった」

と話してくれました。(つづく)

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