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〜聖書「重要聖句」講解<98>〜

A.K.

2025年10月5日

《Scripture98:『神は死んだ者の神ではありません。生きている者の神です。というのは、神に対しては、みなが生きているからです。』ルカ20:38》

ルカ20:27-38

1)   メッセージのサマリー

大祭司や祭司長の職を独占しユダヤ社会で大きな権力を持っていたサドカイ人たちは、宗教よりも政治に関心があり、モーセ五書だけを重要視、死後のいのちも死者の復活も認めず、肉体の死とともに人間存在の全てが消滅すると主張していた。貶めようと質問した彼らに対し、イエス・キリストは、《“創造主”なる“唯一の神”》の被造物である全ての人が、肉体の死を経て消滅してしまう者<=死んだ者>ではなく、肉体の死を経ていてもいなくても、神様との関係において存在し続けている者<=生きている者>であることを教えられた。そして “人間存在”が、やがて再創造される“新しい天と地”で「復活の(栄光の)体」を持つためには、「復活するのにふさわしいと認められた人たち」つまり「救われて“永遠のいのち”を持つ者」となることが必要であると答えられた。全ての人が「神様との関係(繋がり)の中で生きている存在」であるため、救われて“永遠のいのち”を持つ私たちキリスト者は、一人でも多くの人が「神様との正しい関係」を取り戻すための“良い働き”に仕え、ふさわしい“地上の人生”を生きることが重要である。


2)   インスピレーション&アプリケーション

この箇所は「生きている間に神様を信じてご利益を受けながら生きるのであり、死んでしまったらそれはできない」と誤解、誤用されることが多いとのこと。キリスト者にとっても、わかるようでいて他の人に明確には説明できない箇所の一つではないかと思う。永遠のいのちを持つキリスト者だけではなく、被造物である人間全てが「神様との関係(繋がり)の中で生きている存在」であると同時に、その関係から逃れられない存在であるという圧倒的真実。現時点で「死んだ者」はおらず、全ての人が霊的に「生きている者」であり、神様とどのような関係を持っているかだけの違いなのだ。「生ける神との関係を自分の方から太く強くしそれを土台とした日常生活を立てあげていくこと」の重要性と恵みを改めて噛み締めた。


3)   メッセージから紡ぐフレーズ

真実が浸透すればするほど

神様との関係は揺るがない軸となり

どのように生きるかが見えてくる

© イエス・キリスト誠心教会

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