
A.K.
2025年8月3日
《Scripture89:『そこで、わた しはあなたがたに言います。不正の富で、自分のために友を作りなさい。』 ルカ16:9》
ルカ16:1-11
1) メッセージのサマリー
主人は、財産の浪費により解雇しようとしていた管理人が、主人の「“不正の富”の徴収 =公にできない不正」を逆手にとり解雇後の保身を図ろうとしたことを、「抜けめなくやった=賢く対処した」と「ほめた」と、イエス・キリストは語られた。それは、「不正をしたこと」をほめたのではなく、「達成するべき目的のために、手にしている“権能=権威 と能力”を賢く用いること」の重要性を強調するためであった。それは「世の子=未信者たち」が“世・よ”で生き抜くために身につけた「危機に対処する方策=生き抜く知恵」であり、「光の子=キリスト者たち」が軽視している行動原理だと教えておられる。神様は私たちに「“世<不正>の富”=世的な価値を持つもの」を与えて下さる。私たちキリスト者がそれらのものさえ“賢く”用いて“神の国”の拡大に役立てるためである。さらに神様は、そのような「小さな事=真の価値を有さないもの」を神様のために賢く用いようとする私たちの“忠実さ”を評価し、そのような成熟した霊性を備えた者たちに「大きい事=真に価値ある働き」を委ねてくださる。
2) インスピレーション&アプリケーション
私たちは、「財産、職業、社会的地位、学歴、権力、技能、知識、人間関係、事業、活動」などなど、世の富を手にするために不正を為してはならないが、神様が必要に応じて与えてくださるそれらのものを、良いことのために「賢く・抜け目なく」その価値を十分に生かす用い方を考える必要がある。神様の恵みだからとぼんやりし、私たちが生きる世のことと向き合わずに「小さな事(世の富、世のこと)」への忠実さを疎かにしては「大きな事(神の国の働き)」も委ねてはもらえないのだ。ぼんやりしがちな自分自身への目の覚める戒めである。
3) メッセージから紡ぐフレーズ
世の富・小さな事にも忠実で賢くあることが、
天の宝・大きな事を任される道となってゆく。