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〜聖書「重要聖句」講解<86>〜

A.K.

2025年7月13日

《Scripture86:『その人は九十九匹を野原に残して、いなくなった一匹を見つけるまで捜し歩かないでしょうか。』ルカ15:4》

ルカ15:1-7

1)   メッセージのサマリー

御教えを聞こうと集まってきた、当時のユダヤ社会の中での“失われる人々=取税人、罪人たち”を受け入れていたイエス・キリスト。その対応に対する宗教指導者たちの非難を受け、イエス・キリストはたとえ話を用いて、今は安心・安全の中にいる「悔い改める必要のない九十九匹の正しい人」はそのまま残しておくことが最善・最良の選択であり、「いまこのときに必要な働き」とは、「いなくなった一匹」を選択して、「見つけるまで捜し歩く」ことに集中することであると教えられた。大きな責任をともなう“良い働き”を神様から託されたキリスト者は、どのような状況の中でも正しい“選択と集中”をして“するべきこと”をしなければならない。同じように“良い働き”を託されている他のキリスト者も、たとえそれが「自分たちのやり方・考え方と違う」としても非難せず、“するべきこと”の中に現わされた神様の御業を受け入れ喜ばなければならない。


2)   インスピレーション&アプリケーション

「それが“社会通念”から逸脱したものであったとしても、御心にそった価値基準によって為された正しい“選択と集中”によってするべきことを為すことで、“良い働き”が成し遂げられる」というメッセージ。一匹のために心を尽くして捜し出してくださるという一方的な愛を伝える箇所(受け取る側としての理解)であるとともに、正しい選択と集中について語っている箇所(働きの場で与える側としての理解)でもあるとの解釈が新鮮であった。私も神様があの手この手を尽くして救われた一人である。その感動をエネルギーとしながら、今度は「百匹を託された21世紀のクリスティアーヌス」の一人として、(九十九匹の仲間がいるから大丈夫という正常性バイアスに逃げ込まず)「いまこのとき」「するべきこと」を見極めて行動しなければならないと思った。


3)   メッセージから紡ぐフレーズ

いかなる状況下でも 誰にどう思われたとしても、

結果を恐れず“いまするべきこと”を積み重ねる。

選択と集中の先に御心が成し遂げられてゆく。

© イエス・キリスト誠心教会

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