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〜聖書「重要聖句」講解<78>〜

A.K.

2025年5月18日

《Scripture78:『偽善者たち。あなたがたは地や空の現象を見分けることを知りながら、どうして今のこの時代を見分けることができないのですか。』ルカ12:56》

ルカ12:54-57

1)   メッセージのサマリー

ここでイエス・キリストは、「世の終わりが来る“しるし”=イエス・キリストの到来」から目を背けて、“目の前の必要”を満たす“奇跡=しるし”だけを求めている“群衆”たちに向けて教えられている。人は、目の前にある“必要を満たすもの”を手にして“自分の世界”に閉じこもり、“不安=存在不安”を抑えて、自分を取り囲み動かしてゆく“大きな流れ”から目を逸らし「するべきことをする」ことを回避しようとする。神様は、それを“偽善”と断じられ、キリスト者はそれぞれが直面する“神の真実”の中で神様から託されている「果たすべき役割=“するべきこと”」を、勇気を持って“選択・決断・実行”するようにと教えておられる。キリスト者として、“自分の世界”に閉じこもらず、自分の存在基盤を揺るがすものであったとしても  “神の真実”と向き合い、“世の終わり=神様の裁きの時”に向かう「今この時代」の到来と「“神の国の福音”=“永遠のいのち”の恵み」を世の人々に伝えていかなければならない。

偽善:正しいと見せかけて、その実は「真実」ではないこと。


2)   インスピレーション&アプリケーション

現実や真実と向き合うことを恐れるために、するべきことをせず「半径1メートル(四畳半)の世界」に引き籠る選択をするのはとても簡単なことである。小さい狭い世界は、存在を揺るがすことはないと思い込んでいる、偽りの「安心安全地帯」である。いつものことながら、耳の痛い話である。しかし、イエス様が“偽善”と仰っている通り、真の「安心安全」も「真実」もそこにはない。広く大きい世界に直面する恐れと不安があるとしても、勇気を持ってその小さい狭い世界から一歩、踏み出してみる。神様の御心の中で「今この時代この世界」に起こっていることに向き合うことで、「今この時代この場所」に置かれた私たち一人ひとりに託された“するべきこと”が見えてくるのだ。


3)   メッセージから紡ぐフレーズ

“半径1メートルの世界”に閉じこもらず、

“現実”と向き合い“神の真実”を悟る。

今の私に託されたことを一つずつなしてゆく。

© イエス・キリスト誠心教会

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