
A.K.
2025年5月4日
《Scripture76:『しかし神は彼に言われた。「愚か者。おまえのたましいは、今夜おまえから取り去られる。』
ルカ12:20》
ルカ12:1-5
箴言29:25
詩篇25:12-14
1) メッセージのサマリー
人は“存在不安”を覆うために様々な“バリアー”を構築して、「安心・安全」の中に逃げ込むことに人生を費やす。そして一旦“バリアー”を手に入れても、「それらを失わないためにはどうすれば良いのか」という新たな“不安”に覆われて、対処しなければならないという“悪循環パターン”に陥ってゆく。しかしやがて、圧倒的な“死の力”によってやすやすとその“バリアー”を打ち破られて、その営みが全てが無意味であったことを突きつけられ、神様の御前に立つ日が必ずくる。その時に神様が問われるのは「神の前に富む(まない)者」であるか否か、だけである。「神の前に富む者」とは、神様を“自分の世界”の支配者として受け入れ、“神様の絶対愛”によって“たましいの必要”を満たされて、授けられた“賜物”を用いて神様から託された“良い働き”に忠実に取り組む“地上の人生”を生き抜いてきた“真の富〈バリアー〉”を持つ者たち、である。
2) インスピレーション&アプリケーション
私たちが神様の御前に立つとき、問われるのは「どんな“バリアー”を構築してきたか」ではなく、「神の前に富む者か」だけだという。私たちキリスト者であっても、日常生活の中で「どんな“バリアー”を構築しているか」で自己評価をし、安心しようとしたり、不安に陥ったりする。しかし、神様はその基準で私たちを評価することはない、ということに束縛からの解放を覚える。そして、神様は決して朽ちることのない“真のバリアー”で私たちを覆ってくださっている、という真実に、絶対的な安心を覚える。その“真のバリアー”に覆われる選択を積み重ねる日々こそが、「神の前に富む者」の生き方であり、神様が唯一喜ばれる、私たちの姿なのである。
3) メッセージから紡ぐフレーズ
真のバリアーで覆われている者は、
バリアー構築の営みから解放され
深い安心の中でよきことに力を注ぐ。