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〜聖書「重要聖句」講解<38>〜

A.K.

2024年6月16日

《Scripture38 :「『どうしてそんなにこわがるのです。信仰がないのはどうしたことです。』」マルコ4 : 8》

マルコ4 : 35 - 41

1)   メッセージのサマリー

人にとって最大の「恐怖の対象」は“命の危険=自己崩壊”である。それは、自分存在の基盤を神様から切り離された人間が原初的に持つ“存在不安”の現れであるが、それを悟らない人間は、目の前にある「恐怖の対象」を覆う“バリアー”を求めて人生を生きてゆく。しかし神様は、人の持つ“真の必要”は、“存在不安”そのものを覆う“バリアー”を持つことであり、その唯一の方法は、自分存在の全てを神様に委ねる(=“真の信仰”を持つ)ことであると教えておられる。私たちキリスト者も、神様をただ「不安に思い、恐怖していること」から守ってくださる存在(仮そめの“バリアー”)にとどめず、“存在不安”そのものを覆う方(真の“バリアー”)であることを受け入れてそのご支配の中に自分存在を委ね、不安と恐れを乗り越える“選択・決断・実行”をし続けることが重要である。

  

2)   インスピレーション&アプリケーション

弟子たちは、この段階ではまだイエス様を“バリアー”の一つ(ご利益信仰の対象)としか考えておらず、目の前の恐怖の対象(突風と大波による命の危機)から守ろうとしてくれないイエス様に腹を立てている場面。不安の正体を明らかにし、それを覆う“真のバリアー”を教えようと、イエス様はわざとこうされたということに、自分自身も未熟な信仰を持つ弟子の一人として教えられていることを実感した。「不安に思い、恐怖していること」は次々と姿を変えて目の前に現れる。その正体である存在不安を覆ってくださる神様は「恐れるな。私があなたと共にいる。」(から何があっても大丈夫)と言っておられるのだ。

 

3)   メッセージから紡ぐフレーズ

恐れと不安の只中にあっても

神様に自分存在をゆだねるとき

その先へと進む勇気が与えられる。

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