〜聖書「重要聖句」講解＜20＞〜

1)   メッセージのサマリー

この聖句の核となる部分は「忠実に」取り組むということであり、神様のご支配にある働きの中で最も重要なことは、「神様のために事をなそうとする忠実さ＝献身」ということである。神様は、私たちに託した “良い働き”を成し遂げるために、一人ひとりに相応しい“賜物”を与えて下さっている。真に価値あるものに身を捧げる忠実さを持つ者は、その“賜物”を発揮して、さらにたくさんのものが与えられて、好循環パターンの中で地上の人生を生き抜くことができる。一方で、自分にとって大事なことが他にあるために、忠実に取り組むことを拒絶し、するべきことをしない者は、決して「良いもの」を生み出すことはできず、自ら悪循環パターンを招くことになってしまう。

2)   インスピレーション＆アプリケーション

初めにこの聖句を読んだときには、このタラントのたとえがよくわからず、なぜ１タラント預かった者に対してこんなに厳しいのか、取り上げるならば最初から預けなければよかったのに、と思っていたほどだ。しかし今は、神の国の働きと賜物と報いについて、これほど明確にまたシンプルに描かれている箇所はないのではないかと思う。預かったタラントの大小ではなく、与えられたものを十分に用いて価値あるものを創造しようとしたかという「忠実さ」が大事なのだ。その「忠実さ」に応じて、またさらなるものを任せてもらうことができるのだ。このように神様に信頼しきって生きる人は、楽しみと喜びに満ち、真の意味で生き生きとこの地上の人生を歩んでゆけると思った。

3)   メッセージから紡ぐフレーズ

多くても少なくても

自分が預かったタラントに気づき

よいことのために真価を発揮させる。

神様はその忠実さに報いてくださる。