〜聖書「重要聖句」講解＜12＞〜

1)   メッセージのサマリー

カトリックでは、この「岩」はペテロ自身を指し、ペテロの上に教会を建てるとイエス様がおっしゃったと解釈されている。そのために、一代目をペテロとして、現在に至るまで、神と人間の仲介者としてローマ法王が立てられている。（これがプロテスタントとの大きな違いである。）しかし、教会とは神の家であり、一人の特定の人の上に建てられることはあり得ない。「岩」とは、ペテロのように神の導きによってなされた信仰告白のことであり、神様は、イエス・キリストを「主＝自らの救い主・支配者」として受け入れたキリスト者の共同体の上に、神の家である“教会”をお建てになるのである。その“神の教会”には、“神の国の福音”を正しくわかるように人々に伝え、一人でも多くの人を救いへと導く使命が委ねられている。私たち一人一人も、神様が導かれた“神の教会”で自分に何が託されているのかを悟り、“神の家族”の一員として、与えられた「賜物」を生かし、「神の家」を建て上げる働きに取り組む必要がある。

2)   インスピレーション＆アプリケーション

「岩」とは私たち一人一人の信仰告白のことであり、神様はその上に教会を建てられるということがはっきりと理解できた。神様との個人的な直接の関係を持って救われた者たちの集まりの上に、神様ご自身が教会を建てられるのである。神様はその教会に、神の御国を拡げるという特別な使命を託しておられ、その働きに私たち一人一人を召してくださっている。それぞれの信仰が教会を形成することを覚えつつ、神の教会の一員として神様の召しに応答していきたいと思った。

3)   メッセージから紡ぐフレーズ

神の導きによる信仰を保ち、

神が結び合わされた教会に集い、

神に託された働きを担う。

ここに神の国が拡がってゆく。