top of page

〜聖書「重要聖句」講解<10>〜

A.K.

2023年11月12日

《Scripture10 :「持っている者はさらに与えられて豊かになり。」》

マタイ13:11-13

1)   メッセージのサマリー

日本社会はいつの間にか、熾烈な「経済格差社会」となってしまった。「格差」とは、「持っている者」と「持たない者」の間に存在している埋めることのできない溝であり、この御言葉を「持てる者=富や力を持つ者」にすり替えて用い自らを正当化する“勝ち組”もいる。しかし、真の意味は、イエス・キリストを信じて“永遠のいのち”を「持っている者」たちは、必要な全てのものを神様から与えられて、祝福された豊かな“地上の人生”を歩むことができる“特権”が与えられている、ということである。一方で、“永遠のいのち”を持たずに“地上の人生”を生きている世の人々は“神の真実”を悟ることができず、自分の力で全ての必要を満たさなければならない上に、それらを「手に入れた」と思っても、やがては全ての価値が失われてしまうのである。私たちは、真の意味を理解して、神様の特権を知らない者たちに伝えながら、格差社会を打ち破ることのできる信仰と振る舞いを保ち、特権者(「持っている者」)としてふさわしく生きなければならない。


2)   インスピレーション&アプリケーション

この御言葉は一見すると、確かに今の格差社会、資本主義社会をピタリと言い当てているように思える。そうだとしたら、この社会に希望は全くない。しかし、ここで言う「持っている者」とは、“永遠のいのち”を持った私たちのことであり、“永遠のいのち”を生きるだけでなく、この“地上の人生パート”でもすでに全ての必要が備えられ、その深い安心の中で祝福され豊かに生きるという“特権”が与えられているのだ。この「特権者」の生きる“地上の人生”は希望に満ちている。そしてその者たちには、神様が与えてくださるこの“特権”を独り占めせずに広める使命がある。

 

3)   メッセージから紡ぐフレーズ

“永遠のいのち”の恵みを持つ者は、

特権者としての地上の人生を歩みながら、

真の“特権”を分かち合う使命がある。

bottom of page